
まつしろじょうかまちあと ~なかきまち・にしきまち・こんやまち~
松代城下町跡 ~中木町・西木町・紺屋町~
- 副書名
- 緊急地方道路整備(街路)事業等にともなう埋蔵文化財発掘調査報告書
- シリーズ名
- 長野市の埋蔵文化財
- シリーズ番号
- 109
- 編著者名
- 飯島哲也/ほか
- 編集機関
- 長野市埋蔵文化財センター
- 発行機関
- 長野市教育委員会
- 発行年月日
- 2005年03月18日
- 要約
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主に17世紀前半から明治前半にかけての町人の住む町屋と侍屋敷と考えられる遺構が確認された。
土層堆積から、およそ4回の大火の痕跡と2回の洪水の痕跡を確認している。18世紀初頭から前半と
考えられる焼土被熱面からは内野山北窯製品などの陶磁器類が倒壊した状況で出土した。
また、江戸時代後半期に敷設された上水道管と考えられる木樋や、竹樋・枡・桶・井戸などの
水道関係の遺構が多く確認された。侍屋敷の門付近と推定される地点からは、
筒守という副葬品のある幼児骨埋葬墓も検出された。
出土遺物には古伊万里や瀬戸物などの陶磁器、寛永通宝や天保通宝などの銭貨、
脇差や切羽などの刀装具、柄鏡や毛抜き・櫛などの化粧道具、砥沢産の砥石、下駄や硯、キセルなど
さまざまな種類がある。
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