刊行物詳細

みのちましますいちげんじんじゃいせき(5)・なかまたいせき(4)

水内坐一元神社遺跡(5)・中俣遺跡(4)

副書名
市道柳原東西線地点,柳原総合市民センター地点,市道柳原東西線地点 
シリーズ名
長野市の埋蔵文化財 
シリーズ番号
125 
編著者名
青木和明/遠藤恵実子/パリノ・サーヴェイ株式会社 
編集機関
長野市埋蔵文化財センター 
発行機関
長野市教育委員会 
発行年月日
2010年03月31日 

 

要約
水内坐一元神社遺跡と中俣遺跡は、長野市東部の千曲川自然堤防上に立地する小島・柳原遺
跡群を代表する遺跡である。両遺跡は大字小島と大字柳原のそれぞれに分かれて隣接し、旧裾
花川流路に由来する用水路「北八幡川(長沼用水)」がその境界となっている。今回は、用水
路を挟んだ両遺跡について東西に横断する形で調査がすすめられ、地理的な環境条件や自然科
学的な分析結果も含めて、新たな所見が得られることとなった。
 とくに、大きく蛇行した埋没河川の検出については特筆されるものがある。河川流路の開析
や埋没など時間的な消長に合わせて土地利用のあり方が規制され、両遺跡の集落域、墓域、水
田域等が時間的に変遷している可能性がうかがわれた。これら、埋没地形を軸とした古環境の
復元が、小島・柳原遺跡群の構造を解明する上で、大きな手掛かりとなることが確認された。 

[PDF/38.8MB]
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