刊行物詳細

だいもんいせき・こまざわじょうあと(2)

大門遺跡・駒沢城跡(2)

副書名
安茂里老人福祉センター等地点,古里公園改修事業地点 
シリーズ名
長野市の埋蔵文化財 
シリーズ番号
127 
編著者名
青木和明/小林由実/小山夏奈/向山純子/千野 浩 
編集機関
長野市埋蔵文化財センター 
発行機関
長野市教育委員会 
発行年月日
2011年03月31日 

 

要約
 安茂里遺跡群大門遺跡は、長野市街地西方の裾花川扇状地に立地する。安茂里地区では古く
から遺物の出土が伝えられ、濃密な遺跡分布が予想されてきたが、比較的早い時期に宅地開
発が進行したこともあり、発掘調査の実施例は少なかった。正式な形での発掘調査報告として
は、本件が2例目となり、遺跡群の構造を知るうえでの具体的な手掛かりとなる。
 竪穴住居等の密集状況から、奈良時代及び平安時代の集落遺跡として位置づけることができ
るが、縄文中期・弥生後期に属する遺構・遺物も確認され、縄文時代以降から長期間にわたっ
て営まれてきた複合遺跡である点も見逃せない。
 駒沢城跡は、浅川扇状地の末端付近に位置する。今回の調査ならびに周辺の調査成果も踏ま
えると、堀で隔てられた短辺30m、長辺60m前後の長方形屋敷群を伴う居館跡である可能性が
高まってきた。堀が機能していた時期は出土遺物から16世紀前半代と想定される。 

[PDF/23.9MB]
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