ながのいせきぐん 善光寺もんぜんまちあと(3)
長野遺跡群 善光寺門前町跡(3)
- 副書名
- ―(仮称)善光寺門前町店舗併用住宅地点―
- シリーズ名
- 長野市の埋蔵文化財
- シリーズ番号
- 135
- 編著者名
- 塚原秀之・田中暁穂
- 編集機関
- 長野市埋蔵文化財センター
- 発行機関
- 長野市教育委員会
- 発行年月日
- 2014年03月20日
- 要約
-
今回の調査では中世から近世末にかけての火災の痕跡を5面確認した。このうち、もっと
も新しいものは文献史料との対比から弘化4年(1847)の善光寺地震による大火の痕跡と考
えられる。近世の遺構としては、善光寺門前町跡の調査において初めて町屋の一部と考えら
れる礎石状遺構を確認したが、調査面積が狭小のため、建物構造や配置の復元には至ってい
ない。中世の遺構はトレンチ部のみでの確認であったが、時期の異なる2条の溝跡が確認さ
れた。このうち、15世紀から16世紀の間に構築されたと考えられる溝は、法面に石積みを有
するもので、既往調査において確認されていた溝跡と連続するものと考えられる。この溝跡
は現在の中央通りとほぼ平行しており、中世後半の表参道は現在と大きくは位置を変えてい
なかった可能性が考えられる。
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