ながのいせきぐん あがたまちいせき(2)
長野遺跡群 県町遺跡(2)
- 副書名
- 後町小学校跡地活用整備事業に伴う埋蔵文化財発掘調査
- シリーズ名
- 長野市の埋蔵文化財
- シリーズ番号
- 151
- 編著者名
- 飯島哲也/田中暁穂/パリノ・サーヴェイ株式会社
- 編集機関
- 長野市埋蔵文化財センター
- 発行機関
- 長野市教育委員会
- 発行年月日
- 2018年03月23日
- 要約
- 裾花川河岸段丘上に弥生時代中期最終末の集落とそれを囲郭する大溝が検出され、大形の瓢形壺や、小壺に納められた約3万粒のアワが出土し、住居跡出土遺物は一括性が高く当該期の貴重な資料と評価できる。周辺の弥生時代の遺跡との関係も看取され、従来、点として把握されてきた、裾花川段丘上の弥生時代中期後半の様相が明らかになった。奈良時代末~平安時代初頭の掘立柱建物跡は、県町遺跡長野国際会館地点で検出された掘立柱建物跡と主軸が直交すると判断される。また本地点で「厨」墨書土器や稜椀が、県町遺跡既調査地点でも蹄脚硯・円面硯・双耳杯が出土していることから、郡家など文書事務を伴う施設が存在する可能性が高まった。
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