あさかわせんじょうちいせきぐん よしだまちひがしいせき 4 しおざきいせきぐん 9
浅川扇状地遺跡群 吉田町東遺跡(4)・塩崎遺跡群(9)
- 副書名
- 吉田小学校屋内運動場改築工事に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書,塩崎小学校西校舎外耐震補強工事に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書
- シリーズ名
- 長野市の埋蔵文化財
- シリーズ番号
- 152
- 編著者名
- 遠藤恵実子
- 編集機関
- 長野市埋蔵文化財センター
- 発行機関
- 長野市教育委員会
- 発行年月日
- 2018年03月31日
- 要約
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吉田町東遺跡
縄文時代と、弥生時代中期から奈良時代にかけての住居跡を中心とした遺構を検出した。
調査地は、周辺で縄文時代から平安時代にかけての集落が広域にわたり確認されている地域内ではあるものの、調査区北側の校舎部分では遺構がほぼないことから、集落の端部であることがうかがわれる。
縄文時代の所産として、打製石斧などの石器を中心とした遺物が出土した。弥生時代中期の住居跡では床面に多くの土器が置かれ、太型蛤刃石斧も出土している。古墳時代後期の住居跡では、カマド内部に土器が多く置かれ、壁面にも土器が集中している様子がみられた。
塩崎遺跡群
調査地は約70㎡と狭小な範囲だったが、弥生時代後期から平安時代にかけての住居跡7軒が重複して検出された。このうち古墳時代前期の住居跡から、北陸系土器が出土した。長野盆地南部では、同北部に比べ出土例が少なく、貴重な一例といえる。
このほか、9世紀代の地震による墳砂を確認した。
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