学芸員のちょこっと一言 ながの文化財ブログ

現在、長野市立博物館エントランスホールで開催中の

第24回埋蔵文化財センター発掘調査速報展「遺跡が語る長野の歴史」で

3月24日に展示解説を実施しました。

 

令和5年度に市内で実施した発掘調査の資料や、善光寺平の古代史を揺るがした

80m超の前方後円墳「四之宮将軍山古墳」の発見等について解説を行い、

参加者から多くの質問が出るなど、地域の歴史について知識を深めていただける

貴重な機会となりました。

 

速報展は5月6日まで開催され、4月28日には2回目の展示解説を予定しています。

この機会に是非ご来場ください。

 

▼展示解説の様子

 

 

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 令和6年4月1日からの機構改革により、長野市埋蔵文化財センターは教育委員会事務局から観光文化部へと移管となりました。

 移管に伴い、旧来の文化財保護法に基づく埋蔵文化財関係の手続きに関する要綱が廃止となり、令和6年4月1日付で新たな要綱が施行されることとなりました。

 埋蔵文化財関係の手続きに関する様式についても新要綱に併せて変更となりますので、市内で新たな土木工事等をご計画の方は新様式を使用していただくようにお願いいたします。

 新要綱・新様式は令和6年4月1日から長野市のホームページで確認することができます。

 

 

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3月24日(日曜)に「遺跡が語る長野の歴史」の展示解説を行います

 

会場:長野市立博物館エントランスロビー

時間:午前10時から40分程度

 

3月24日(日曜)に当センター職員による1回目の展示解説を行います。

予約は不要ですので当日時間までに博物館エントランスロビーにお集まりください。

 

※長野市立博物館入館料が必要になります。

 

 

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第24回長野市埋蔵文化財センター発掘調査速報展「遺物が語る長野の歴史」

 

会期:令和6年3月16日(土曜)〜5月6日(月曜)

会場:長野市立博物館エントランスロビー

 

令和5年度に長野市内で実施した発掘調査の成果を出土品や写真パネルでご紹介します。

併せて市民の方からの連絡により前方後円墳であることが判明した篠ノ井の将軍山古墳について、パネル展示でご紹介します。

 

開館時間

午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで)

休館日

月曜日(4月29日、5月6日は開館)、3月21日(木曜)

観覧料
本展示をご覧いただくには博物館入館料が必要です

 

*長野市立博物館のご利用方法は長野市立博物館ホームページでご確認ください

 

遺物展示遺跡

【出土品展示】

松代城下町跡 中町地点(松代町松代)

松代城下町跡 代官町地点(松代町松代)

善光寺門前町跡(大字長野字新町)

和田塚本遺跡群 和田地点(若穂保科)

清水原古墳群(若穂綿内)

桐原牧野遺跡(桐原)

吉田古屋敷遺跡(吉田)

権堂腰巻遺跡(大字鶴賀)

篠ノ井佃遺跡(篠ノ井布施高田)

 

【パネル展示】

和田塚本遺跡群 塚本地点(若穂保科)

稲添遺跡(稲田)

将軍山古墳(篠ノ井塩崎)

 

関連行事

 

展示解説

3月24日(日曜)・4月28日(日曜) 午前10時~(40分程度)

予約不要・当日時間までにお集まりください

 

お問い合わせ

長野市埋蔵文化財センター

電話

026-284-0004

メール

maibun@city.nagano.lg.jp

 

展示会場入口

 

展示会場の様子

 

 

 

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令和6年2月27日に遺跡地図の更新を行いました。変更箇所は以下のとおりです。

 

・新しい遺跡の登録 3件

・遺跡の修正・変更 3件

 

長野市の遺跡は、長野市行政地図情報で確認することが出来ます。

                

 

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令和5年11月10日(金曜)、長野市立東条小学校3学年からのご依頼により、東条屋地遺跡周辺の泉など「東条の宝物」を見て歩く校外学習に講師派遣を行いました。


東条の7泉が所在する同地籍は、豊かな水とホタルの里として知られ、東条小学校は校内にホタル養殖水路を整備し、長年、子ども達が地域のみなさんと一緒に保護活動を行っています。校外学習では、3年生のみなさんが、皆神山を水源とする屋地地籍の古藻井の泉、松井の泉を訪ね,きれいで豊富な湧水を体感し、この水が昔から水田や生活用水として利用されてきたことを確認しました。


また、湧水周辺の屋地・皆神台一帯は屋地遺跡として周知されていますが、長野市埋蔵文化財センターでも発掘調査を実施し、弥生時代から平安時代に至る集落跡がみつかっています。講師の紹介で、松井の泉周辺が大昔から人々が生活しやすい土地であったことを知り、豊かな湧水に東条の宝物を感じた子ども達でした。


▼松井の泉で説明を受ける子ども達

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長野市教育委員会は11月8日(水曜)、これまで直径32mの円墳と考えられていた篠ノ井塩崎の将軍山古墳が全長約80mの前方後円墳と判明したことを発表しました。前方後円墳を「発見」したのは、市内在住の男性と上田市在住の男性のお二人です。国土地理院が公開するインターネット地図「陰影起伏図」で鍵穴形の地形を見つけたお二人から2021年10月と2022年10月にそれぞれご連絡を頂き、長野市埋蔵文化財センターがその後調査を進めて前方後円墳と確認しました。


長野盆地南域の山上には、県内第1位の大きさがある森将軍塚古墳(千曲市、全長99m)をはじめとする7基の前方後円墳が千曲川をはさんで対峙しています。ここに新たに加わった将軍山古墳は、同3位の倉科将軍塚古墳(千曲市、全長82m)に匹敵する大きさがあり、かなりの有力者の墓と考えられます。

 

未調査の古墳であるため詳しいことはわかりませんが、長野盆地の歴史を考えるうえでとても重要な発見であり、今後の研究に期待がもたれます。

 

【古墳の見学を希望される方へお願い】
・古墳がある場所は大部分が民有地です。道や古墳以外には立ち入らないようにしてください。
・木の伐採、土の掘削、ゴミのポイ捨て、火気の使用はお控えください。

 

▼陰影起伏図で見る将軍山古墳

 

▼千曲川堤防から見る将軍山古墳

 

▼後円部から見た前方部

 

▼長野盆地南域の前方後円墳

 

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10月17日(火曜日)より、大室古墳館ミニ展示「大石単位支群の古墳」を開催します。


大石単位支群は、大室古墳群大室谷支群を構成する六つの単位支群の一つです。1984~1987年に9基が明治大学考古学研究室により発掘調査され、今年度までに出土遺物が長野市へ返却されました。本展示では、このうち225号墳・227号墳の出土品をご紹介します。なお、10月22日に開催される「大室古墳群まつり」にあわせ、展示解説を行います。

 

ぜひご来館ください!

 

開催期間:令和5年10月17日(火曜日)~令和5年11月30日(土曜日)

※大室古墳館の開館日・開館時間はこちらでご確認ください

展示解説:令和5年10月22日(日曜日)午後1時

※当日は大室古墳群まつりの開催日です

展示品:225号墳…土器・埴輪・鉄器

    227号墳…土器・鉄器・装身具

 

▼展示のようす


▼227号墳出土の底部穿孔壺

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積石塚古墳として最新の発掘成果となる清水原2号墳の出土品を、7月4日(火曜日)から大室古墳館で展示しています。

 

清水原2号墳は令和4年に発掘調査がおこなわれ、古墳時代中期中頃につくられて以降、中期後半から後期にかけて増築・再利用された珍しい古墳であることがわかりました。埴輪や土師器、鉄製の工具や武器、玉や耳環などの装飾品が出土しており、古墳時代中期中頃の合掌形石室に副葬されたと考えられる蕨手刀子(わらびてとうす)が一番の見どころです。

 

ぜひご来館ください!

 

開催期間:令和5年7月4日(火曜日)~令和5年8月20日(日曜日)

 

▼展示のようす


▼蕨手刀子

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5月28日(日曜日)、綿内地区地域公民館連絡協議会様のご依頼により、「古墳時代の綿内 清水原古墳群発掘調査から」をテーマとする講演を綿内総合センターでおこないました。

 

清水原古墳群は長野市若穂綿内に所在する4基の積石塚からなる古墳群で、令和2年度から4年度にかけて3基の古墳を発掘調査しました。講演では、発掘調査の成果から新たに見えてきた綿内地区の古墳時代像についてお話しするとともに、古墳から出土した土器や鉄器もご覧いただきました。

 

会場には綿内地区を中心にたくさんの方がお越しになり、講師の話に熱心に耳を傾けていらっしゃいました。

 

聴講いただいた皆様、運営にあたられた関係者の皆様、ありがとうございました。

 

▼講演のようす

たくさんの聴講者を前にスライドを見せながら話をする講師
 

▼出土品の展示

出土した土器や鉄器を見学する参加者

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