学芸員のちょこっと一言 ながの文化財ブログ

11月7日(水曜)、駒沢祭祀遺跡(駒沢新町遺跡)についての講演を古里公民館歴史講座で行いました。

 

駒沢祭祀遺跡は長野市上駒沢にある駒沢新町団地の造成にともない昭和41年(1966)に発掘調査が行われ、土器集積遺構4か所、時期不明の火床や湧水地の礫敷遺構など、古墳時代中期(5世紀前半)を中心に営まれた祭祀の跡が見つかっています。出土した土器や鉄器をご覧いただきながら、祭祀の目的や、近くに造られた三才古墳群との関連など、いまだ謎の多い古代人の「祈り」についてお話させていただきました。ご参加いただいた皆様が地元の文化財をより身近に感じることができたのならうれしく思います。

 

駒沢祭祀遺跡は団地の一角に遺跡公園として保存されています。どなたでもご覧いただけますので、現地を訪れて古代人が捧げた「祈り」に触れてみてはいかがでしょうか?

 
講演会のようす

奥にはスライドを使って説明する職員がいます。手前には椅子に座るたくさんの聴講者がいます。

 

出土した土器を見る4名の聴講者を前に職員が解説をしています。

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