学芸員のちょこっと一言 ながの文化財ブログ

令和5年5月11日に長野市遺跡地図の更新を行いました。変更箇所は以下のとおりです。

 

・新しい遺跡の登録  3件

・遺跡の修正、変更  4件

 

長野市の遺跡は、長野市行政地図情報で確認することができます。

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5月14日にハイランドホール飯綱で開催された

グリーンシティフェスタ2023に協力して

火おこし体験とまが玉作りを行いました。

 

当日はあいにくの雨でしたが、イベント会場では、

ほかにも多くの体験ワークショップやステージ上での発表などが行われ、

大勢の家族連れが訪れていました。

 

火おこし体験とまが玉作りにも多くの方々に参加していただきました。

時間帯を分けて行ったまが玉作りは、各回ほぼ満員で、

オリジナルのまが玉作りを皆さん楽しんでいただけました。

火おこし体験は、雨の影響で湿度が高く、難しい条件でしたが、

何十分も粘って火をつける子供たちもいて、

火がついたときには歓声が上がりました。

 

火おこしをしている様子

火おこしを手伝っている写真

火おこしをしている様子

火おこし体験の様子

 

まが玉作りの様子

まが玉作りの様子

まが玉作りの様子

 

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長野市立博物館で開催中の長野市埋蔵文化財センター発掘調査速報展「積石塚の遺品」の関連行事として、4月16日(日曜日)に講演会を行いました。

 

この講演では「積石塚研究の最前線」をテーマに、今回の速報展で積石塚を採り上げるきっかけとなった清水原古墳群の発掘調査成果と、積石塚研究の今後の展望について、調査を担当した当センター職員からお話しさせていただきました。講演後の質疑応答では、長野盆地の積石塚にみられる高句麗・百済の影響や、清水原古墳群出土品の評価について質問が寄せられました。

 

もともと募集定員を30名とした講演会でしたが、多くのご応募があったため午前と午後に分かれて開催し、当日受付も含めて約50名もの方にご参加いただきました。盛況のうちに終えることができ、ありがとうございました。

 

▼講演会のようす

参加者を前に講師が話をしています

 

▼講演会終了後の展示解説のようす

展示ケースの前で職員が参加者に展示品の解説をしています

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第23回 長野市埋蔵文化財センター発掘調査速報展「積石塚の遺品」
会期:令和5年3月18日(土曜)~5月7日(日曜)

会場:長野市立博物館エントランスロビー

 

ポスター

 

古墳時代の長野盆地には、墳丘全体を石で積み上げた「積石塚」と呼ばれる全国的に珍しい古墳がたくさんあります。今年度の速報展では、令和2~4年度に発掘調査をおこなった長野市若穂の清水原古墳群を含む市内各所の積石塚の出土品を一堂に集め、積石塚に遺された品々をご覧いただきたいと思います。また速報展示として、令和4年度に長野市内で実施した9件の発掘調査の成果を、出土品や写真パネルで併せてご紹介します。

 

開館時間

午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで)

休館日

月曜日(5月1日は開館)、3月22日(水曜)

観覧料

本展をご覧いただくには博物館入館料が必要です

(大人300円、高校生150円、小中学生100円)

*長野市立博物館のご利用方法は長野市立博物館ホームページでご確認ください

 

展示遺跡

積石塚の遺品
片山古墳(若穂保科)
大星山4号墳(若穂川田)
長礼山2号墳(松代町東条)
地附山5号墳(上松)
西前山古墳(松代町東条)
清水原1~3号墳(若穂綿内)
大室168・436号墳(松代町大室)

速報展示

【出土品展示】

篠ノ井南条遺跡(篠ノ井布施高田)
権堂腰巻遺跡(鶴賀権堂町)
宮崎遺跡(若穂保科)
【パネル展示】
長池遺跡(若穂綿内)
横山城跡(箱清水一丁目)
北浦田遺跡(稲田一丁目)
長野女子高校校庭遺跡(三輪九丁目)
駒沢新町遺跡(上駒沢)
史跡 松代城跡(松代町松代)
 

関連行事(博物館入館料が必要です)

展示解説

日時

3月18日(土曜)午前11時・4月16日(日曜)午後3時

講演会「積石塚研究の最前線」

日時

4月16日(日曜) 午後1時~午後3時

会場

長野市立博物館会議室

講師

当センター学芸員

定員

先着30名(お申込みは下記まで)

 

お問い合わせ

長野市埋蔵文化財センター
電話
026-284-0004

メール
maibun@city.nagano.lg.jp

 

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令和5年2月17日から5月16日まで

長野信用金庫松代支店に、遺物の展示コーナーが設置されています。

 

展示されているのは、松代支店の改築に伴って発見された江戸時代の遺物です。

昨年の発掘調査速報展でも注目を集めた

松代藩家老・恩田木工の名前が記された木簡が展示されているほか、

珍しいミニチュア急須など、期間限定で公開中です。

 

展示コーナーの写真

 

 

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休館期間 令和4年12月1日(木曜日)~令和53月31日(金曜日)

 


次の開館は令和5年4月1日(土曜日)からとなります。令和5年度の開館日は文化財課ホームページをご覧ください。

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11月8日(火曜)から11月30日(水曜)まで、ミニ展示「大室古墳群425号墳の調査と出土遺物」を大室古墳館で開催します。

 

425号墳は、長野県農業試験場の建設に先立ち昭和44・45年に発掘調査された8基の古墳のうちの一つです。横穴式石室内から玉類(ガラス小玉・切子玉・臼玉)、耳環、鉄製品(鉄鏃・刀装具・刀子・釘・かすがい)、墳丘裾部から土師器・須恵器などが出土しており、本展ではその一部をご紹介します。なかでも木棺に使われたと思われる釘やかすがいは、大室古墳群で唯一の出土例であり、地味な見た目ながら重要な遺物です。

 

草が枯れる秋は、年間を通じてもっとも古墳が見やすい季節です。古墳見学にあわせてぜひご来館ください!

 

【開館時間、休館日は下記リンクからご確認ください】
https://www.city.nagano.nagano.jp/site/kyouiku/51703.html

 

▼展示の様子

遺物が入れられた展示ケースと解説パネルが貼られたパーテーションの写真


 

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 令和4年8月2日(火)、長野市教育委員会家庭・地域学びの課および長沼地区住民自治協議会主催(長野県埋蔵文化財センター協力)の

発掘から見える長沼城の歴史 第二回講座~夏休み特別企画~

「今しかできない 長沼城の発掘を体験しよう」

イベントに支援スタッフとして参加してきました。

 

 長沼支所仮庁舎 長沼交流スペースに小学生8名と親御さん5名が集まり、受付をすませたところで発掘現場プレハブに!!

 まずはみんなでラジオ体操。作業を始める前に体を動かします。

 体操後に現場を担当する県埋文職員からあいさつがあり、そのあと参加者に発掘道具が渡されました。

 いよいよ発掘現場に移動して発掘体験スタート。

 発掘作業員さんに交じり、両刃鎌と手みを使って土を削りながら遺物や遺構を探していきます。焼けた土や炭などと一緒に土器が出土した場所があったり、釘が出て来たりして、暑い中、体験は40分程度でしたが、みんながんばって発掘をおこないました。

体験後は支所に戻り、質問や感想を聞いたり、今までの発掘で出土したものを観察したりして終了しました。

 参加された方にとっては夏休みの貴重な体験であり、発掘調査の大変さや大切さを感じ取れたのではないかと思います。

 

長沼支所から現場プレハブにみんなで並んで歩いていく様子

▲みんなで長沼支所から現場プレハブに移動

 

プレハブ前に広がってみんなでラジオ体操をする様子

▲みんなでラジオ体操

 

県埋文職員が参加者に発掘道具の両刃鎌と手みを渡す様子

▲参加者に発掘道具を渡します

 

発掘現場で一列に並んで発掘をしている様子

▲発掘作業開始。みんなで並んで土を削っていきます

 

作業員さんと小学生で並んで発掘する様子

▲作業員さんの説明を聞きながら発掘するようす

 

支所で参加者が県埋文職員による説明を聞くようす

▲支所に戻り、質問や感想を聞くようす

 

県埋文職員の出土遺物の説明を参加者が聞く様子

▲今までに出土した遺物の説明を聞くようす

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6月20日(月曜)、国立歴史民俗博物館の藤尾慎一郎教授による塩崎遺跡群出土人骨の調査が行われました。


塩崎遺跡群の1985年の発掘調査では、長野盆地で稲作が始まって間もない弥生時代中期前葉(約2,300年前)の複数の木棺墓から、20体以上の人骨が見つかっています。1997年に発表された茂原信生 京都大学教授(当時)らの調査では、渡来系弥生時代人の形質的特徴を持つことが指摘され、副葬されたたくさんの土器とともに、弥生文化の当地への波及を考えるうえで重要な考古資料となっています。


今回の調査では、人骨からサンプルを採取し、DNAの解析や炭素14年代の測定を行う予定とのことです。本格的な調査はこれからですが、どんな結果がでるのか今から楽しみです。


またこの日は、設楽博已 東京大学名誉教授が一緒においでになり、東町遺跡出土絵画土器などの資料調査も行われました。設楽先生にはかねてより絵画土器について指導を受けていましたが、実見する機会は今回が初めてであり、改めて有益なご助言を頂くことができました。

 

▼藤尾先生の調査のようす

机の上に並べた人骨を藤尾先生が写真撮影しています


▼1985年の発掘調査で見つかった木棺墓(左から4号・21号・5号)

地面に掘られた細長い墓穴が三つ並び、その中に人骨や土器があります


▼設楽先生の調査のようす

机の上に置かれた絵画土器を観察しながら設楽先生がメモをとっています
 

 

 

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 令和4年6月17日(金)、長野市立寺尾小学校4年生からのご依頼により、親子レクリエーション「火おこし体験学習」の講師派遣を行いました。

 

 寺尾小の銀杏広場に集まった児童16人と親御さんたちに、火をおこすコツなどの説明を聞いてもらった後、それぞれに分かれてマイギリ式の火おこし体験をしていただきました。

 

 最初はなかなか火がつきませんでしたが、歓声とともに火がつき始め、多くの児童さんが火をつけることができました。残念ながら火がつかなかった児童もあともう少しのところまでできるようになっていました。

 最後におこした火をかまどに移し、焼きマシュマロを作ってみんなで食べました。

自分たちがつけた火を使ったおやつを食べる児童の笑顔はとてもよかったです。

 

火おこしの説明をする職員とそれを聞く児童たち

▲火おこしのコツを説明するようす

 

▲ベテラン職員による指導

 

親子で火おこしをするようす

▲親子で火おこしをするようす

 

火おこしをする児童

▲うまく回せるようになった児童

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