学芸員のちょこっと一言 ながの文化財ブログ

 令和3年6月8日(火)、長野市立吉田小学校6学年からのご依頼により、吉田地域から出土した土器のお話と、火おこし体験の講師派遣を行いました。

 

 感染症対策を講じたうえで、遺跡の宝庫とも呼ばれる吉田地区から出土した、主に縄文時代と弥生時代の土器について、実物の出土品に触れながら学習していただくことができました。

 

 体育館での講座には、6学年104名の児童が熱心に話を聞いてくれて、特に地元の地名を冠した土器型式「吉田式土器」については、多くの児童が興味を持ってくれたようでした。

 

 その後、6年3組35人の児童に、マイギリ式の火おこしを体験していただきました。
残念ながら時間が短かったせいで誰も火をおこすことができなかったのですが、どうしても再チャレンジしたい児童が多かったので、火おこし器のセットをしばらくお預けして楽しんでいただくことにしました。

 

 すれ違う誰もが挨拶してくれる吉田小学校の児童の皆さん、元気な笑顔をありがとうございました。私たちもとても楽しかったです。

 

 

体育館で土器の話をする職員と、ソーシャルディスタンスを保って話を聞く吉田小の6年生
▲パワーポイントを使った体育館での講座のようす

 

吉田式土器に触れながら、研究員の話を聞く吉田小6年生
▲「吉田式土器」に実際に触れてみる児童の皆さん

 

グラウンドで火おこしのデモンストレーションに見入る吉田小6年生
▲火おこしのデモンストレーションに見入る児童の皆さん

 

 

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 長野市長沼地区の穂保区、穂保希望の集い実行委員会、長沼歴史研究会からご依頼をいただき、令和3年5月22日(土)に開催された報告会に講師を派遣しました。当日は長沼地区の方々をはじめマスメディア関係者など55名の皆様にご参集いただきました。

 

 お話ししました内容は、昨年10月に実施した長沼城跡の試掘調査についてです。これまで長沼城跡については、位置や規模などの詳細が不明な「幻の城」でしたが、今回初めて城郭に関係する遺構の痕跡を考古学的に確認することができ、長沼城跡である可能性が高まりました。

 また、試掘トレンチから出土した茶臼や越前焼のすり鉢、カワラケなども展示しました。

 当日のようすはニュースや新聞などでも報道していただきました。

 

 そして5月25日(火)にはテレビ信州の情報番組「ゆうがたGet!」の取材対応をさせていただきました。テレビカメラの収録は緊張しましたが、お笑いコンビ「こてつ」の河合さんのトークがとても面白く、楽しませていただきました。

 この時の模様は、番組内のコーナー「タイムスリップ信州『やっぱり長沼城はあった』」として5月31日(月)に放送予定です。ぜひご覧ください。

 

 

報告会会場で主催者が挨拶しているようす

▲報告会冒頭ご挨拶のようす

 

報告会で講師がスクリーンに映し出された写真を説明しているようす
▲報告会での講師説明のようす

 

報告会場で展示してある出土品を見学しているようす
▲出土品展示のようす

 

長沼地区の天王宮での、テレビ番組の現地取材のようす
▲「ゆうがたGet!」取材対応のようす

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長野県による新型コロナウイルス感染症の感染警戒レベルが長野市で「5」から「4」へ引き下げられたため、大室古墳館を4月22日より再開しました。

 

ご来館の際には、マスク着用・手指消毒等、感染予防対策へのご理解・ご協力を引き続きお願いします。

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 長野県による新型コロナウイルス感染症の感染警戒レベルが長野市で「5」になったため、当面の間、大室古墳館を休館します。

 

 なお、トイレ及び駐車場は、通常どおり午前9時から午後5時まで使用できます。

 

 屋外ではありますが、古墳群の散策にあたりましては、3つの密(①換気の悪い密閉空間、②多数が集まる場所、③間近で会話や発声をする密接場面)を避けるよう、十分ご留意ください。

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3月14日(日曜)、「中野市立博物館 令和2年度ふるさとレポート発表会」(主催:中野市立博物館・中野市教育委員会)で、長野市東町遺跡出土絵画土器についての講演をさせていただきました。

 

会場となった中野市立博物館には、全国的に有名な柳沢遺跡出土の銅鐸・銅戈とともに、同じく柳沢遺跡から出土した絵画土器が展示されています。栗林式土器の壺に2頭のシカを描いたもので、長野県で初めて確認された絵画土器です。今回の講演内容に合わせ、中野市立博物館様のお取り計らいにより、当市から持参した東町遺跡の絵画土器と柳沢遺跡の絵画土器を並べて展示する機会を設けていただきました。

 

東町遺跡の「戈を持つ鳥装の人物」と柳沢遺跡の「2頭のシカ」の揃い踏みは初めてのこと。関係者にとっても、聴講者の皆様にとっても、貴重な展示となりました。

    
▼東町遺跡出土絵画土器(左)と柳沢遺跡出土絵画土器(右)

大きな展示台の上に二つの絵画土器が並べられています

 

▼講演会の様子

聴講者の前で講師がスライドを使って講演する様子
 

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 埋文センターの事務室の入口ドアが新しくなりました!

 

 大きな窓がありますので、事務室の中が見通せるようになりました。入口ドアが変わったことで雰囲気も明るくなり、皆さまに入ってきていただきやすくなったのではないでしょうか。

 

 埋蔵文化財センターの事務室には多くのお客様がいらっしゃいます。住宅の新築や建替えなどを検討されている市民の皆様、宅地造成などを計画している事業者様、ほかにも埋蔵文化財の保護に関する手続きについてご相談にお越しいただいています。

 

 事務室へは、博物館の受付で埋蔵文化財センターへの用向きをお申し出いただき、特別展示室の奥の階段で2階に上がっていただきます。

 月曜などの博物館の休館日は、博物館入口が施錠されており中に入ることができませんが、直接ご連絡(☎284-0004)いただきましたら、すぐに開錠いたします。

 

 埋蔵文化財に関する手続きや届出等については、長野市のホームページに掲載しておりますので、ご確認ください。

 

https://www.city.nagano.nagano.jp/site/kyouiku/44409.html

 

 

▼施工前

これまでの入口ドア。黒の開き戸です。

 

▼施工後

施工後の入口ドア。クリーム色のガラス開き戸で中が見えやすくなっています。

 

 

 

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休館期間 令和2年121日(火曜日)~令和3331日(水曜日)
 

次の開館は令和3年41日(木曜日)からとなります。令和3年度の開館日は文化財課ホームページをご覧ください。
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 第21回長野市埋蔵文化財センター発掘調査速報展「私たちの考古学」、企画展示「描かれた弥生の祭人」は12月4日(金曜)より長野市立博物館のエントランスロビーにて開催しています。多くの皆さまにご来場いただいておりまして、ありがとうございます。

 取材をしていただきました市政番組の放送予定をまとめました。速報展や企画展の見どころ、埋蔵文化財センターの仕事についてなどを当センター職員が紹介します。

 

 

・12月20日(日曜)17:25~17:30 abn長野朝日放送

 「土器が教えてくれた!2000年前の暮らし」

 【再放送】 12月27日(日曜)16:25~16:30

 

・12月26日(土曜)16:55~17:00 TSBテレビ信州

 「遺跡発見!私たちの町の考古学」

 

・令和3年1月30日(土曜)15:30~16:00 SBC信越放送

 「私たちの考古学」(仮)

 

皆さま、ぜひご覧ください。

 

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12月13日(日曜)に速報展の企画展示「描かれた弥生の祭人」の講演会を行いました。

午前10時からと午後2時からの2回講演を行いました。

当日は会場の換気を行ったり、検温、手指の消毒など新型コロナウイルス感染症対策にご協力いただきました。

 

多くの方にご参加いただき、「とても勉強になった」、「分かりやすい説明で絵画土器について理解することができた」などのご意見をいただきました。

 

▼講演会の様子1

15名くらいの人が椅子に座ってスクリーンを見ている様子

 

 

▼講演会の様子2

講師が聴講者に講演をしています。

 

 

講演会終了後には、蜜の状態をさけながら、速報展と企画展の展示解説を行いました。

 

▼絵画土器について解説している様子

研究員が絵画土器について説明しています。

 

 

▼速報展の展示解説を行っている様子

研究員が速報展の展示解説を行っています。

 

 

ご参加くださった皆様、ありがとうこざいました。

速報展「私たちの町の考古学」、企画展示「描かれた弥生の祭人」は令和3年2月23日(火曜・祝)まで開催しています。

ぜひこの機会に長野市立博物館に足をお運びください!

 

詳細については、以下をご確認ください。

http://bunkazai-nagano.jp/modules/d3blog/details.php?bid=317

 

 

 

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 12月8日(火曜)に長野市埋蔵文化財センターにTSBテレビ信州「 ふれ愛ながの」の取材が入りました。

 

現在開催している、速報展「私たちの町の考古学」と、企画展示「描かれた弥生の祭人」に展示している絵画土器についてお話しさせていただきました。

 

 

▼取材中の様子

取材を受けている研究員

 

 

▼絵画土器について説明しています。

左に研究員、右にテレビ信州の方が写っています。

 

 

TSBテレビ信州 ふれ愛ながの 「遺跡発見!私たちの町の考古学」

放送は12月26日(土曜)16時55分から17時00分までの予定です。

 

皆さま、ぜひご覧いただき、長野市立博物館で開催されている速報展にお越しください!

 

また、今回ご紹介している絵画土器についてより詳しく知ることができる講演会を予定しています。

講演会は事前予約制となっておりますので、下記受付方法をご確認いただき、ぜひご参加ください!

人数制限を設けておりますが、午前、午後ともにまだ若干空きがございます。

 

 

・講演会・展示解説

 

「描かれた弥生の祭人―東町遺跡出土の絵画土器をめぐって―」

日   時:12月13日(日曜) 1回目:午前10時~  2回目:午後2時~

場        所:長野市立博物館 2階会議室

講        師:長野市埋蔵文化財センター 研究員

定        員:各回25名程度(事前申し込み先着順)

聴  講  料:無料(要入館料)

申込方法:電話・FAX・Eメールのいずれかにて長野市埋蔵文化財センターへお申し込みください。

 

お問い合わせ先:長野市埋蔵文化財センター

           〒381-2212 長野市小島田町1414(長野市立博物館内)

           TEL:026-284-0004

           FAX:026-284-0106

           E-mail:maibun@city.nagano.lg.jp

 

 

新型コロナウイルス感染症対策にご協力ください。

 

 

 

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