でんさいじょさんじんあと
伝妻女山陣跡
- 遺跡番号
- F-212
- 種別
- 城館跡
- 時代
- 中世
- 地区
- 松代
- 所在
- 松代町清野
- 地図
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- 解説
- 妻女山といえば、甲斐の武田信玄と越後の上杉謙信が争った、いわゆる「川中島の戦い」で上杉方が陣を張った場所として有名です。武田方の軍師、山本勘助の進言による「きつつき戦法」の裏をかき、闇にまぎれて妻女山を下りた上杉謙信は、霧の川中島で武田信玄との一騎打ちに及ぶ…というドラマチックな物語の舞台とされてきました。
妻女山と呼ばれているこの場所には、現在は招魂社が建立されており、観光用の展望台も設置され、あたかも上杉謙信が陣を張った場所のように伝えられていますが、実は詳しいことはわかっていません。妻女山とは、地元では南側の別の山をさす呼び名であり、そもそも招魂社は戊辰戦争以後の戦没者を祀っていますので、川中島の戦いに関する痕跡は何も確認されてはいないのです。
地形は人為的に改変され平坦部が造り出されていることや、松代や川中島一帯を見渡すことができる絶好のロケーションであることから、古墳や中世山城があった可能性はゼロではない場所であることだけは確かです。