おおくぼいせき
大久保遺跡
- 遺跡番号
- J-047
- 種別
- 集落跡
- 時代
- 縄文・弥生・古墳
- 地区
- 豊野
- 所在
- 豊野 大久保・下伊豆毛
- 地図
-
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- 解説
- 大久保遺跡は豊野丘陵の中腹、標高390m前後に位置します。長塚峯西南麓と笹山南麓から流れる3つの沢が合流する付近の低湿地と、その北側で南面する緩斜面が遺跡範囲と考えられています。
昭和8年(1933)に農業用のため池として大久保池が低湿地を利用して造られ、その際に縄文中期の土器や土偶(どぐう)、石皿(いしざら)、打製石斧(だせいせきふ)、磨製石斧(ませいせきふ)、石匙(いしさじ)、砥石(といし)などが出土しています。また、それ以前にも大正4~5年(1915~1916)頃、遺跡の一角から土偶頭部とともに靴形土器が出土し、東京帝国大学人類学教室へ寄贈されました。この靴形土器は長らく「伊那市手良出土」とされてきましたが、遺物受領を伝える鳥居龍造(とりいりゅうぞう)の書簡の発見によって、大久保遺跡出土であることが判明しています。
また、平成8年(1996)には広域農道整備事業に伴って発掘調査が実施され、平安時代の土器が出土しています。