しらひげじんじゃほんでん
白髯神社本殿
- 指定区分
- 重要文化財
- 地区
- 鬼無里
- 所在
- 長野市鬼無里日影
- 年代
- 安土桃山時代
- 指定等年月日
- 昭和34年6月27日
- 地図
-
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- 解説
- 白髯神社本殿は一間社(いっけんしゃ)流造(ながれづくり)、こけら葺の社殿で、建築年代は様式から桃山時代と考えられる。万治元年(1658)作成、寛保4年(1744)改めの『白髯大明神之縁起』には、安和2年(969)に平維茂(これもち)が悪鬼退治の祈願所とし、また寿永2年(1183)には木曽義仲が祈願所とした、と記されている。
近世には向拝及び母屋正面が祝詞(のりと)殿に接続して屋内に取り入れられていたことが、母屋柱の痕跡から分かり、その部分の黒・朱の彩色がよく残っている。母屋は舟肘木(ひじき)を用いた和様のつくりで、背面の垂木(たるき)の反りは著しい。虫倉神社の文書の中にある「白髯神社取調書」によると、本殿は貞享年間(1684~87)に修理されたと記されているが、背面の垂木の反りは古風であるので、取替部材の多くは取替前の部材を模して修理されたものと推定される。縁や高欄は明治期に取り替えられている。
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