- 解説
- 浅川石塚八幡社古墳ともいわれます。東条八幡社にあった古墳で、大正11(1922)年に病院建設のための石材として使われ、現在は拝殿脇に「県主塚」の碑が建っているに過ぎません。
墳丘石室の規模は知ることができませんが、遺物は鉄鏃19本、轡2個、直刀3口、鉄鐸2個、勾玉2点、管玉9点、丸玉・臼玉・小玉10点以上、耳環3、馬具破片、須恵器が採取されています。勾玉は瑪瑙製の片側穿孔のもので、長さ2.1センチと2.5センチ、管玉は碧玉製で長さ1.2センチないし2.1センチ、耳環は径1.5センチのもの2点、径0.9センチのもの1点です。直刀は平棟(ひらむね)・平造りの両関(りょうまち)で、全長67.5センチ、茎長さ7センチです。鉄鏃は鏃身部が圭頭(けいとう)形と三角形で、棘状関(きょくじょうまち)の長頸鏃(ちょうけいぞく)です。
出土遺物は現在長野市立博物館にあります。
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