ながれやまこふんぐん(3き)
長礼山古墳群(3基)
- 遺跡番号
- F-105
- 種別
- 古墳
- 時代
- 古墳
- 地区
- 松代
- 地図
-
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- 解説
- 昭和49年(1974)に採石業者からの通報により発見された古墳で、急遽長野市教育委員会が2号古墳を緊急発掘調査しました。直径20mの盛土墳で竪穴式石室と考えられる1号古墳と、古墳か否か不明な3号古墳は現状保存されました。
【2号古墳】急峻な尼飾山の南西尾根の緩斜面、標高395m付近の山腹に築造されており、水田域との比高差は約40mです。直径16.6mの円墳で一見積石塚を思わせる葺石で覆われています。円筒、朝顔形埴輪は墳丘全面から出土していますが、墳頂部墓壙付近からは土偶状・動物・水鳥・堅魚木のある家形・盾形などの形象埴輪も出土しています。円筒埴輪は、外面調整はタテハケの後Bd種ヨコハケで、窖窯焼成と考えられることから川西編年Ⅳ期に相当する資料です。
埋葬主体部は全長5.15m、幅4.2mの隅丸方形状墓壙の中に組合式箱形石棺が構築されています。等高線に対し平行に主軸をもち、全長1.9m、幅45~58cm、床面までの深さ約40cmを測ります。扁平で大きい天井石2枚の裏側は赤色塗彩されていました。石棺内からは金製釧2点と鉄鏃1点のみが出土しています。築造年代は5世紀後半と考えられています。