でんせんりゅうしょうぐんづかこふんしゅつどひん
伝川柳将軍塚古墳出土品
- 指定区分
- 県宝
- 地区
- 更北
- 所在
- 長野市小島田町(長野市立博物館)
- 年代
- 4~5世紀
- 指定等年月日
- 昭和49年1月17日
- 地図
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- 解説
- 川柳(せんりゅう)将軍塚古墳は寛政12年(1800)に下石川の農民によって発掘され、多くの出土品があったと『信濃奇勝録』に記されている。
その記録によると、鏡27面・銅鏃(どうぞく)17本・筒形銅器2個・金銀環7個・車輪石1個・軸形石製品2個・小玉(臼)5合・小玉3合・玉類1合・勾玉(まがたま)3個が出土している。
このうち鏡10面・小石玉680個・櫛形(くしがた)石製品などは当時の松代藩が預かったが、明治5年(1872)の廃藩で上石川の布制神社に戻され社宝とされてきた。
現在、同神社に保管されているものは、鏡6面・琴柱状石製品2・勾玉4・管玉(くだたま)100・小玉525・臼玉39である。
鏡の中には、漢式鏡の異体字(いたいじ)日月銘(にちげつめい)内行花文鏡(ないこうかもんきょう)と、仿(ぼう)製鏡の変形文鏡・珠文鏡など5世紀後半のものが混在し、また、この古墳の出土とは思えない鏡もある。
寛政の発掘から現在までの間に混入したとも考えられるが、それにしても、これらの出土品は長野県の古墳時代最古の資料として、価値の高い優れたものといえる。
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