指定文化財詳細

すわしゃほんでん(にしみや)

諏訪社本殿(西宮)

指定区分
市指定有形文化財 
地区
中条 
所在
長野市中条 
年代
江戸時代前期 
指定等年月日
平成22年1月1日
地図

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解説
 皇足穂命神社本殿及び諏訪社本殿は、共に一間社流造りで、母屋は円柱で、地長押・内法長押・木鼻付頭貫を通し、台輪を置いています。組物は出三斗、妻飾りは縦横式で、屋根はこけら葺き、箱棟をあげ、鬼板を打ってあります。軒は一軒、懸魚、桁隠打っています。正面は、皇足穂命神社本殿は舞良戸式両開き扉をつけ、諏訪社本殿は両開き板戸をつっています。共に他の三方を横板張りとし、正面と両側三方に切れ目縁を廻し、木階は五段としています。向拝は角柱で、頭貫を通し(木鼻付き)、中央に蟇股を入れて、母屋と海老虹梁で繋いでいます。両社殿共建築の年次を明確に知る棟札及び記録はありませんが、伝承では、寛文5年(1665)火災のため焼失し、寛文10年再建されたものが現在の社殿と伝えている。様式は互いによく似ていて、向拝の蟇股や細部の装飾が異なるのみです。あるいは、諏訪社本殿は皇足穂命神社本殿に続いて建築されたとも考えられます。なお、皇足穂命神社本殿の向拝は補修ではないかと思われますが、二社とも再建そのままをよく保存し、かつ寛文頃の特徴をよく示している点で貴重な建物です。