かけぼとけいがた
懸仏鋳型
- 遺跡群
- 浅川扇状地遺跡群
- 遺跡・地点
- 駒沢新町遺跡
- 出土遺構
- 特殊遺構
- 時代・時期
- 平安時代
- 地区
- 古里
- 所在
- 上駒沢(駒沢新町)新町
- 調査年度
- 1968
- 地図
-
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- 解説
- 駒沢新町遺跡より発見された金属製懸仏(かけぼとけ)を鋳造する際に用いられた鋳型(いがた)で、全体の4分の1程度が残っています。懸仏とは、仏像や神像を円板上に現し、神社・仏寺の内陣に掛けたもので、金属で作られたものが多く、駒沢新町遺跡より発見された鋳型は直径が12.5cmほどの円形をなすものと推定されます。彫られた像は阿弥陀三尊で、主尊は右3分の1以上を欠き、両侍は右脇侍が全て、左脇侍も左腕を欠いています。主尊は座像で手を前に組むものとみられ、面貌ははっきりしませんが、頭部は螺髪(らほつ)がわずかにうかがえます。腕から膝にかけて納衣(のうえ)のひだはゆるく太くつけられており、舟形の光背には鋸歯状の浅い刻みがみえます。左脇侍は観世音の立像とみられ、右手の手のひらを前に立てているのか、または蓮華をもつものか区別はしにくいものの、天衣(てんえ)のひだはゆるやかに流れており、裳のひだは斜めにはっきりと残っています。