じゅんぽう
巡方
- 遺跡・地点
- 南宮遺跡
- 出土遺構
- 4号住居跡
- 時代・時期
- 平安時代
- 地区
- 篠ノ井
- 所在
- 篠ノ井東福寺・川中島御厨
- 調査年度
- 1991
- 報告書
- 南宮遺跡
- 地図
-
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- 解説
- 古代の役人は腰帯というベルト状の帯を身に着けていました。腰帯には、バックルにあたる鉸具(かこ)と、帯尻につける鉈尾(だび)・半円形の丸鞆(まるとも)・正方形の巡方(じゅんぽう)といった飾具がついています。鉈尾・丸鞆・巡方は、奈良時代には金属製でしたが、平安時代になると石でつくられたものが多くなります。こうした石の飾具をつけた腰帯は特に石帯といいます。
この巡方は、市道五明西寺尾線建設事業に先立って平成3年(1991)に南宮遺跡を調査した際に、4号住居跡から見つかりました。一辺約3.0cm、厚さ6mmの粘板岩製で石帯の一部です。裏面には2孔一対の帯留めの穴があります。
南宮遺跡では、平成5~8年(1993~1996)にも、南長野運動公園建設に先立って発掘調査を実施しており、その際には7点の石製巡方が見つかっています。