じゅんぽう
巡方
- 遺跡・地点
- 南宮遺跡
- 時代・時期
- 平安時代
- 地区
- 篠ノ井
- 所在
- 篠ノ井東福寺・川中島御厨
- 調査年度
- 1993~1996
- 地図
-
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- 解説
- 古代の役人は腰帯というベルト状の帯を身に着けていました。腰帯には、バックルにあたる鉸具(かこ)と、帯尻につける鉈尾(だび)・半円形の丸鞆(まるとも)・正方形の巡方(じゅんぽう)といった飾具がついています。鉈尾・丸鞆・巡方は、奈良時代には金属製でしたが、平安時代になると石でつくられたものが多くなります。こうした石の飾具をつけた腰帯は特に石帯といいます。
この巡方は南長野運動公園建設事業に先立つ南宮遺跡の発掘調査で、検出作業をしている最中に見つかりました。一辺約4.0cm、厚さ7mmの流紋岩製で石帯の一部です。裏面の四隅には2孔一対の帯留めの穴があります。