かこ
鉸具
- 遺跡・地点
- 南宮遺跡
- 出土遺構
- L区97号住居跡
- 時代・時期
- 平安時代
- 地区
- 篠ノ井
- 所在
- 篠ノ井東福寺・川中島御厨
- 調査年度
- 1993~1996
- 地図
-
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- 解説
- 古代の役人は腰帯というベルト状の帯を身に着けていました。腰帯には、バックルにあたる鉸具(かこ)と、帯尻につける鉈尾(だび)・半円形の丸鞆(まるとも)・正方形の巡方(じゅんぽう)といった飾具がついています。鉈尾・丸鞆・巡方は、奈良時代には金属製でしたが、平安時代になると石でつくられたものが多くなります。こうした石の飾具をつけた腰帯は特に石帯といいます。
この鉸具は、南長野運動公園建設事業に先立つ南宮遺跡の調査で、97号住居跡から見つかりました。長さは7.8cm、軸受幅は5.1cmで、鉄でできています。出土した遺構に近い場所で石製の巡方や丸鞆が見つかっていることから、この鉸具も石帯の一部である可能性が高いと考えられます。