まつのきだいせき
松ノ木田遺跡
- 遺跡群
- 浅川扇状地遺跡群
- 遺跡番号
- A-084
- 種別
- 集落跡
- 時代
- 縄文・弥生
- 地区
- 浅川
- 所在
- 浅川東条 松ノ木田
- 調査年度
- 1993~1994
1995
1996
- 地図
-
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- 解説
- 松ノ木田遺跡は長野市浅川地区の浅川東条地籍にある集落遺跡で、浅川扇状地の扇頂付近に位置しています。縄文時代から中世にわたる複合遺跡で、特に縄文時代の遺構、遺物が数多く発掘されています。なかでも、けつ状耳飾といわれる装身具がたくさん出土しており、松ノ木田遺跡を特徴づけています。松ノ木田遺跡の発掘調査は、これまでに平成6年、平成7年、平成8年の3回行なわれています。
平成6年にはグラウンド造成に伴い約3,800㎡の面積を調査しました。縄文時代前期の竪穴住居跡17軒、土坑19基と縄文時代中期の竪穴住居跡1軒、敷石住居1軒、土坑11基などが確認されています。整理箱100箱にも及ぶ遺物のほとんどは諸磯b式とよばれる縄文時代前期後半の土器です。松ノ木田遺跡の特徴として浅鉢形の土器が多く出土していることがあげられます。そのほか、980点にもおよぶ鏃や石斧などの石器類も出土しています。また、けつ状耳飾を中心とした多彩な装身具、土偶の一部なども出土しています。
平成7年には道路改良事業に伴い約960㎡の面積を調査しました。縄文時代後期を中心とした集落跡と考えられ、竪穴住居跡2軒、集石遺構2基、土坑81基などが確認されています。遺物は土器のほか磨製石斧や石剣などが出土しています。遺構の分布状態などから、松ノ木田遺跡の西端部分にあたるものと考えられます。
平成8年にはガソリンスタンド建設に伴い約100㎡の面積を調査しました。平成7年の調査で検出した旧流路の延長部分が確認されています。松ノ木田遺跡の北西端部分にあたるものと考えられます。