遺跡・地点詳細

かみいけのたいら2ごうふん

上池ノ平2号墳

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遺跡群
地附山古墳群(7基) 
遺跡番号
A-111-2 
種別
古墳 
時代
古墳 
地区
長野 
所在
上松 
調査年度
1986 
報告書
地附山古墳群
参考資料
掘った! 見つけた! 原始・古代の三輪 ~長野女子高校庭遺跡の発掘調査から~
地図

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解説
 上池ノ平1号墳から西方約60mにある直径約14mの円墳で、地附山前方後円墳からは最も至近の南直下に位置しています。地附山地すべり災害対策工事に先立って1986(昭和61)年に緊急発掘調査が行われ、その後やむなく破壊されました。
 墳丘は尾根を削り出して相対的な墳丘を造り出しており、北東側には削り残された土橋状の痕跡も看取されています。墳丘の削平が著しく埋葬施設は検出できなかったのですが、平天井の箱形石棺ではないかと推定されています。
 墳裾からは、5世紀後半と推定される多量の土器が出土した土坑2箇所が検出されました。北裾土器埋納坑は、完形の土師器の高杯9個体と坩1個体が整然と並べられた後に一気に土で覆われた状態で出土しています。西裾土器埋納坑からは、須恵器15個体、土師器30個体前後が意図的に細かく破砕された状態で出土しました。この出土状態の差異が、埋納と遺棄という葬送儀礼の違いを表現している可能性もあり、時期的な前後関係を含めて注目されています。
 

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