こまざわじょうあと
駒沢城跡
- 遺跡群
- 浅川扇状地遺跡群
- 遺跡番号
- A-214
- 種別
- 城館跡
- 時代
- 中世
- 地区
- 古里
- 所在
- 上駒沢 中駒沢
- 調査年度
- 1994
- 地図
-
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- 解説
- 上駒沢の東方にある諏訪神社の南側一帯は、地元では通称タカデッキと呼ばれており、古くから駒沢城跡と推定されていたものの、畑耕作地となっており詳細は不明でした。
北陸新幹線の建設工事に関連して古里公園建設事業が計画され、平成6年(1994)に約300㎡を発掘調査しました。堀1本と溝、土葬墓、土坑・小穴などが確認され、中世以降の遺物が出土しています。同じく平成6年度の冬季に、スーパーマーケットの西友古里店新築工事に先立って、約1,400㎡を発掘調査しました。3面の遺構検出面を確認しており、それぞれ室町時代後期、平安時代中頃、古墳時代前期と推定されています。駒沢城跡に関係する遺構としては、堀1本、掘立柱建物、土坑墓、火葬施設、柵列、土坑、溝の痕跡が確認されました。長野県埋蔵文化財センターが平成6年から7年にかけて発掘調査した北陸新幹線部分では、駒沢城跡に関係すると考えられる堀2本とともに、掘立柱建物、溝、井戸・土坑、竪穴状遺構、柵列など、平安時代後期から中世・近世に至る遺構が検出されています。
3地点ともに中世の堀跡が確認され、それぞれ南北方向に伸びて並行することが判明しました。一般的な居館跡は中心屋敷を核とした同心円的な単一構成となるものが多いようですが、駒沢城跡では堀でいくつかに区切られた長方形屋敷群が存在した可能性が指摘されています。