ひらばやしひがしおきいせき
平林東沖遺跡
- 遺跡群
- 浅川扇状地遺跡群
- 遺跡番号
- B-023
- 種別
- 集落跡
- 時代
- 弥生・古墳・奈良・平安
- 地区
- 古牧
- 所在
- 平林 東沖
- 調査年度
- 2001~2003
2013
- 参考資料
- 発掘された長野市の遺跡
- 発掘された長野2013
- 地図
-
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- 解説
- 浅川扇状地の中で最も南に位置する遺跡です。遺跡の南側の六ヶ郷用水付近には、かつては裾花川が流れていたといわれており、一帯は浅川と裾花川の氾濫を受けやすい土地であったと考えられます。
平成13年度から継続実施された、長野市古牧中部土地区画整理事業にともなう発掘調査では、古墳時代後期(1500年前)から平安時代の後半(1000年前)までの集落跡が発見されました。
古墳時代の住居跡は19軒を数え、その当時としては比較的大きなムラが営まれていたことがわかりました。平安時代になると、地下水を得るための井戸や排水用の溝などが多く掘られるようになり、掘立柱建物跡や墓、家畜であった馬の骨などが発見されました。
平林地区では初めての発掘調査となった今回の調査結果から、この地に古代の集落が継続して営まれていた様子が明らかとなりました。
また、この遺跡から500mほど北西には、中世に築かれた城館跡「平林城」が残されています。平林東沖遺跡の発見は、「平林城」の成り立ちを考える上でも大きな意味をもつものとなりました。