- 解説
- 大峰城跡は善光寺の背後にある標高828mの大峰山山頂一帯に立地します。
山頂に土塁をともなう主郭がありますが、多くの部分が模擬天守閣建築と駐車場造成で破壊されています。また、主郭から北西方向にのびる尾根と斜面に、土塁をともなう大規模な堀があり、この堀の先標高835mの山頂に周囲に堀をめぐらした方形の曲輪が確認されています。
大峰城は主郭と北西尾根頂部の曲輪とで構成される「一城別郭」の構造を持つ山城で、北西尾根頂部の曲輪→大峰山頂への主郭の移動、もしくは大峰山頂の主郭と主郭背後の陣城、としての機能が想定されます。
なお、模擬天守閣建設の基礎工事でカワラケ・青磁・石臼・銭貨などが出土しており、とくに15世紀代のカワラケは内面に逆「卍」と「鬼」が四文字墨書されており、築城にさいしての呪的儀礼に用いられたものと理解できる珍しい遺物です。
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