こししょうぐんづかこふん
越将軍塚古墳
- 遺跡番号
- E-141
- 種別
- 古墳
- 時代
- 古墳
- 地区
- 篠ノ井
- 所在
- 篠ノ井塩崎 将軍山
- 調査年度
- 1980
- 地図
-
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- 解説
- 越(こし)将軍塚古墳は、善光寺平南部の沖積地に臨む、標高490mの地点にある山上立地の大円墳です。ここからは、北に塩崎・篠ノ井遺跡群と中郷神社前方後円墳・川柳将軍塚古墳、東に千曲川を隔てて屋代・粟佐の遺跡群、森将軍塚古墳・有明山将軍塚古墳・倉科将軍塚古墳・土口将軍塚古墳を望む事ができます。
この古墳は長い間、前方後円墳とみられてきましたが、昭和47年(1972)の実測調査と昭和53年(1978)の長野市教育委員会の石室再発掘によって、竪穴式石室を持つ円墳であることが判明しました。
墳丘は屋根上に築かれており、径33m、高さ6.7mで周溝(①しゅうこう)を巡らせています。中腹一帯に幅1mの段築があり、墳丘のすそ部周辺に根石があります。
内部主体の竪穴式石室は南北に主軸をとり、割石を小口積みにしています。石室の規模は、上縁の長さ6.2m、北の壁幅1.4m、南の壁幅1.2m、高さ0.7~0.9mで、安山岩を用いていますが、赤彩の痕跡はなく、床面には円礫が敷きつめられています。遺物には滑石(かっせき)製小玉・小鉄片・円筒埴輪や、土師器の杯・甕などがあります。
築造年代は5世紀とみられ、この古墳から出土したと推察される5世紀代の仿製(ぼうせい)内行(ないこう)花文鏡(かもんきょう)一面があります。
注① 周溝(しゅうこう)・・・・・・古墳の周囲に掘られた堀。
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