遺跡群詳細

わたうちいせきぐん

綿内遺跡群

遺跡番号
G-③ 
種別
散布地 
時代
弥生・古墳・奈良・平安 
地区
若穂 
主な遺跡・地点
南条遺跡
榎田遺跡
岩崎遺跡
高野遺跡
地図

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解説
 綿内遺跡群は、千曲川の右岸、若穂地区北部の綿内区にあり、水田地帯が広がる平地に展開する複数遺跡の総称です。犀川と千曲川の合流地点の東側に位置する氾濫原に位置しているため、旧河道や自然堤防の痕跡が複雑に入り組んでおり、遺跡の位置や範囲は不明確となっています。現在のところ、南条遺跡、島遺跡、榎田遺跡、菱田遺跡、岩崎遺跡、高野遺跡、古町遺跡が登録されていますが、まだ確認されていない遺跡が存在する可能性があります。
 平成元年から4年(1989~1992)にわたり上信越自動車道建設に伴う榎田遺跡の発掘調査が、長野県埋蔵文化財センターによって行われました。発見された住居跡の総数は1,115軒余で、特に多量の木製品が出土したことで話題となりました。
 岩崎遺跡では平成3年に綿内保育園の園舎改築工事の際に発掘調査を行い、平成6年(1994)と12年(2000)にも綿内小学校のプールと体育館の改築の際に実施しています。高野遺跡は綿内中央土地区画整理事業に先立って平成8年から9年(1996~1997)にかけて発掘調査を実施し、住居跡は総数295軒を確認しました。南条遺跡は平成8~10年(1996~1998)にトラックターミナル造成工事の際に発掘調査を行い、主に平安時代の集落跡を確認しました。古町遺跡流人塚も平成4年(1992)に発掘調査を実施しています。
 綿内遺跡群では、高速道路の開通を契機として大規模な開発が進み、それに伴う発掘調査によって、その複雑な遺跡立地の様相の一端が明らかとなってきました。
 

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