えのきだいせき
榎田遺跡
- 遺跡群
- 綿内遺跡群
- 遺跡番号
- G-002
- 種別
- 集落跡
- 時代
- 弥生・古墳・奈良・平安・中世
- 地区
- 若穂
- 所在
- 若穂綿内(綿内清水)榎田
- 地図
-
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- 解説
- 上信越自動車道建設に伴い、平成元年(1989)から平成4年度(1992)まで財団法人長野県埋蔵文化財センターによって発掘調査された、弥生時代中期から近世に至る複合遺跡です。
約45,500㎡が調査され、住居跡1,115軒以上が検出されています。特に古墳時代中・後期を主体に893軒の住居跡が確認され、長野盆地における該期の大規模集落であり、土器類の膨大な出土量に基づく土器編年試案が発表されています。弥生時代の集落とは連続せず、5世紀前半に新たに集落が形成され、5世紀後半には爆発的に住居軒数が増えています。その90%にカマドが構築されていることや、一辺およそ7~8mの大型住居も分散した状況で確認されるなど、中心的な集落遺跡と考えられます。
また千曲川氾濫原という立地上、農工具や紡織具、建築部材などのほか、鞍の未製品や黒漆の弓・壺鐙(つぼあぶみ)などといった、古墳時代中期以降の多種多様な木製品の出土が目を引きます。