指定文化財詳細

いいづなしゃこふんしゅつどひんつけたりふせじんじゃごしんぽうのず

飯綱社古墳出土品附布制神社御神宝之図

指定区分
市指定有形文化財 
地区
篠ノ井・更北 
所在
長野市小島田町(長野市立博物館) 
年代
5世紀後半 
指定等年月日
昭和58年3月16日
地図

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解説
 飯綱社古墳は篠ノ井石川の南西方向の南北にのびている低い尾根上にあった。明治8年に社殿を再建した際に削平され、現在は、低く平らな封土をもつ古墳という以外、墳形・規模などはわかっていない。
 古墳跡地に立つと東方に善光寺平が広々と眺望でき、また、ふもとには石川条里水田など低平な後背湿地が展開しており、山頂の単独古墳ではあるが、申し分のない立地条件である。
 遺物は明治8年の発見以来、飯綱社関係者により1点も欠けることなく保管されてきた。出土品の内訳は、素文鏡・櫛歯文鏡各1面、勾玉(まがたま)・管玉(くだたま)・小玉などの玉類、鉄鏃(てつぞく)(平根式、尖根式の2種類)・鉄剣・鉄刀などの武器類のほか、注目される遺物として馬具類がある。それぞれ鉄製の鉸具(こうぐ)・縁(ふち)金具・輪鐙(あぶみ)・覆輪(ふくりん)と海(かい)金具などである。特に、旗竿として馬鞍(うまくら)に装着されたと考えられている断面円形の蛇行(じゃこう)状鉄器は、出土例の極めて少ない貴重な遺物である。
 これらの出土品のうち鏡類と玉類などからみて、飯綱社古墳は5世紀後半の古墳時代中期末ごろの築造と推定される。
 また、布制神社御神宝の図には正確な実測図が描かれており、これも「布制神社御神宝之図」として、飯綱社古墳出土品とともに市指定文化財になっている。 

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