なかごうじんじゃのしゃそう
中郷神社の社叢
- 指定区分
- 市指定記念物
- 地区
- 篠ノ井
- 所在
- 長野市篠ノ井塩崎
- 年代
- 不明
- 指定等年月日
- 平成3年2月28日
- 地図
-
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- 解説
- 中郷神社は南東方向にゆるやかに広がった傾斜地のすそにある。社地は間口約140m、奥行き約180mと広大で、赤松の林立する小高い丘となっている。
この社叢(しゃそう)は、幹囲2.75m、高さ約28mの赤松をはじめ、樹齢約50年以上とみられる赤松が315本、さらに若い木を加えると、その数は500本を超える。ほかに杉・ヒノキ・桜なども植えられているがわずかで、赤松の純林といってもよいだろう。
杉の純林をもつ葛山落合神社の社叢と対照的で、杉は西日の当たらない湿潤な場所が適している。ここは赤松の生育に適した日当たりのよい乾燥地で、純度の高い赤松の社叢が形成された。
なお、この社地の上部には市指定文化財の「中郷神社前方後円墳」がある。その下には村上彦四郎義光ゆかりの社殿があり、古くから由緒(ゆいしょ)ある聖地だった。その社叢であるこの赤松の純林は、市の歴史や自然を理解するうえで貴重な文化財である。
近年、赤松を侵す害虫の被害が大きくなっているが、いっそう駆除、防除に努めて、この社叢も永く伝えていきたいものである。
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