指定文化財詳細

とがくしひらいでのめおととが

戸隠平出の夫婦栂

指定区分
市指定記念物 
地区
戸隠 
所在
長野市戸隠祖山 
年代
時代区分なし(樹齢推定約300年) 
指定等年月日
平成17年1月1日

 

解説
 この2本の樹木はイチイであるが、戸隠ではイチイのことを栂と呼んできた。平出地区の旧諏訪社境内に雄株があり、その近くの平出道祖神境内に雌株がある。
 イチイ(Taxus cuspidata)はイチイ科の常緑高木で、雌雄異株の樹木である。古くより装飾品などの材料として使われ、実は食用とされる。「イチイ」という名は笏の材料として使われたことから官位の「一位」に因んで名付けられたと言われている。
 この2本は樹齢が約300年と推定される。雄株は目通り周囲約6.3m、樹高約16mあり、雌株は目通り周囲約6.2m、樹高約13mある。雄株は諏訪社の神木として、雌株は道祖神の神木として古くから保護されてきたものである。