- 解説
- この2本の樹木はイチイであるが、戸隠ではイチイのことを栂と呼んできた。平出地区の旧諏訪社境内に雄株があり、その近くの平出道祖神境内に雌株がある。
イチイ(Taxus cuspidata)はイチイ科の常緑高木で、雌雄異株の樹木である。古くより装飾品などの材料として使われ、実は食用とされる。「イチイ」という名は笏の材料として使われたことから官位の「一位」に因んで名付けられたと言われている。
この2本は樹齢が約300年と推定される。雄株は目通り周囲約6.3m、樹高約16mあり、雌株は目通り周囲約6.2m、樹高約13mある。雄株は諏訪社の神木として、雌株は道祖神の神木として古くから保護されてきたものである。
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