指定文化財詳細

いまいけしつげんのみずばしょうとせいそくするもりあおがえる、くろさんしょううお

今池湿原のミズバショウと棲息するモリアオガエル、クロサンショウウオ

指定区分
市指定記念物 
地区
鬼無里 
所在
長野市鬼無里日影今池 
年代
時代区分なし 
指定等年月日
平成17年1月1日
地図

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解説
 雪解けを待ちこがれて伸び出す純白のミズバショウは、その清楚な姿から春を彩る白い妖精だといわれています。今池湿原には大群落があり、しかもブナの原生林に囲まれています。ミズバショウの名前は、1mにも伸びる緑の葉が、バショウの葉に似ている事から付いた名前です。花の、白い花びらに見える部分は、葉が変化したもので、苞葉(ほうよう)といい、大事な花を守っています。中のうす緑色をした花茎(かけい)【棒状】に細かな黄色の花が多数付き、熟して砕けると、水に運ばれるので水流に沿って芽生えています。
 モリアオガエル(カエル目、アオガエル科):オタマジャクシのとき以外は、ほとんど水の中へ入らないカエルです。また、日本で木の上に卵を産むカエルは、このモリアオガエルだけです。
 クロサンショウウオ(サンショウウオ目、サンショウウ科)ふつう親は地上のコケや石、草の中に潜んでいて、雨の日や夜になると森の中を動き回ります。サンショウウオの仲間はたくさんいますが、このクロサンショウウオは、長野県より北の本州だけにすむ動物です。