2ごうじゅうきょあと
2号住居跡
- 遺跡・地点
- 宮崎遺跡
- 時代・時期
- 縄文時代晩期
- 地区
- 若穂
- 所在
- 若穂保科(上和田)中道南
- 調査年度
- 1985~1987
- 報告書
- 宮崎遺跡
- 地図
-
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- 解説
- 東南の一部を除きほぼ全面を確認できた竪穴住居跡です。径4.3mほどの円形であり、中央に石囲炉が設置されています。柱穴のうち炉を取り巻く4個が主柱穴であり、未調査部分を含めると5~6個の配列になっています。住居跡の掘り込みは、20~30cmの深さがあり、床面は軟弱で自然礫が見られます。
遺物の出土量は極めて多く、煮炊きに用いる深鉢や食べ物を盛り付ける台付浅鉢や大皿などの土器や石鏃・石錐・石匙・磨製石斧などの石器が見られます。その他、炉の中から炭化したクルミが見つかっています。また、炉の周辺には、石器製作の痕跡を示す多量の砕片が集積しています。遺物は、縄文時代晩期前半のものです。
住居跡床面からの遺物出土は少なく、見つかった土器は、床面から少し浮いた位置で見つかっています。そのほとんどが埋没過程で投棄されたものと思われます。