すいしょうせいみわだま
水晶製三輪玉
- 遺跡群
- 篠ノ井遺跡群
- 遺跡・地点
- (国補)主要地方道長野上田線地点
- 出土遺構
- Ⅹ区108号住居跡
- 時代・時期
- 古墳時代
- 地区
- 篠ノ井
- 所在
- 塩崎(東篠ノ井・上篠ノ井・庄ノ宮・平久保・山崎
- 調査年度
- 1999~2005
- 報告書
- 篠ノ井遺跡群(6)
- 地図
-
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- 解説
- 「三輪玉(みわだま)」と呼ばれる装飾品です。上面は「山」字状に大小三つのふくらみがあり、下面は平らになっています。水晶製で、内部は充実し、孔(紐などを通す穴)はみられません。名称の由来は定かではありませんが、大和三輪山より多く出土するので、三輪玉ともいう(神田孝平説)とされています。
用途については、馬具の飾り、頸飾りなど諸説ありますが、出土事例や埴輪の表現などから大刀の装飾品であることがわかっています。5個あるいは7個を一組として
、上面のくぼみに糸をかけて把(つか)の勾金(まがりがね)と呼ばれる部分にとじつけられました。古墳時代の中期から後期(5~6世紀)にかけてみられ、水晶のほか、碧玉や金属で作られたものがあります。
長野市内では現在のところ唯一の出土事例で、とても珍しい出土品です。北信では本郷大塚古墳(須坂市)から3点出土しています。