指定文化財詳細

こしょうがつかんけいしりょうこれくしょん

小正月関係資料コレクション

指定区分
県宝 
地区
更北 
所在
長野市小島田町(長野市立博物館) 
年代
平成6年(1994)~ 
指定等年月日
平成30年9月27日
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解説
 小正月の行事で使う道具や、小正月につくられるツクリモノのコレクションである。
 一月一日を中心とする期間は大正月と呼ばれるのに対し、一月十五日を中心とする前後の期間が小正月と呼ばれる。小正月には地域や家の繁栄、農作物の豊作を願う行事が行われる。その内容は、農耕儀礼をベースとし、火祭行事や農作物の予祝儀礼が主である。火祭行事は道祖神信仰とのかかわりが深く、コレクションにも多くのドウロクジン(木製の道祖神の人形)が含まれている。農作物の予祝儀礼は、一年の農作業を模倣し、作物が豊かに稔った様子を模したツクリモノを作ることで豊作を祈念する儀礼で、コレクションの多くがこのツクリモノである。他にも、農作物を食い荒らす鳥獣を追い払う呪術や、一年間の作柄を占う儀礼が行われ、これらにかかわる道具もコレクションに含まれている。
 コレクションは、長野市立博物館が平成6年(1994)から収集したものであり、その収集範囲は長野市内だけでなく、北は下水内郡・上高井郡、南は下伊那郡・木曽郡に及ぶ。