たなかおきいせき
田中沖遺跡
- 遺跡番号
- H-003
- 種別
- 集落跡
- 時代
- 古墳・奈良・平安・中世・近世
- 地区
- 更北
- 所在
- 小島田町(甲)田中沖
- 調査年度
- 1978~1979
1988~1989
1994~1996
2021
- 地図
-
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- 解説
- 犀川によって形成された川中島大規模扇状地が、千曲川沖積地に接する辺りの微高地に立地し、松代の山々からは望観できる位置にあります。古墳時代後期から平安時代にかけての複合遺跡で、主体は7世紀代と思われます。
昭和53年(1978)から国道18号線篠ノ井バイパス建設事業に伴い1,800㎡の発掘調査が実施され、住居跡30軒、土坑8基、溝跡3本、柱穴群などが検出されました。その後、昭和63年(1988)および平成元年(1989)に長野市神明広田土地区画整理事業に伴う4,100㎡の発掘調査が行われました。古墳時代後期から平安時代の住居跡106軒のほか、溝跡29本、柱穴群13か所を確認しています。
さらに、平成6年(1994)から主要地方道長野真田線道路改良事業に伴う発掘調査が実施されました。大室古墳群成立の背景として、報告者は当遺跡を関連、位置付けています。また、平安時代後期に比定される住居跡より獣脚付鼎形(じゅうきゃくつきかなえがた)土製羽釜が出土しており、松代町村北遺跡からも同様のものが出土していることも注目されます。
その他に馬具の鐙金具(あぶみかなぐ)や八稜鏡(はちりょうきょう)が出土しています。