だいえいじほんどうおよびおもてもん、つけたりいたえちゃくしょくさんじゅうろっかせんずさんじゅうろくまい
大英寺本堂および表門、附板絵著色三十六歌仙図36枚
- 指定区分
- 県宝
- 地区
- 松代
- 所在
- 長野市松代町松代
- 年代
- 寛永元年(1624) 建立
- 指定等年月日
- 昭和41年10月3日
- 地図
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- 解説
- 大英寺は、真田信之が夫人大蓮院殿英誉皓月(こうげつ)大禅定尼(俗称 小松姫)の菩提(ぼだい)のために建てた寺である。元和6年(1620)2月没後、上田城下に建立したが、松代への移封後の寛永元年(1624)にいまの地に建てた。
本堂は元来大蓮院の霊屋で万年堂といったが、明治5年(1872)に将来大伽藍の維持困難を考慮し、堂宇全部を取壊し、真田家の許可を得て霊屋を本堂としたものである。
桁行5間、梁間5間の入母屋(いりもや)造り、桟瓦葺(さんがわらぶき)、平入(ひらいり)で、周縁を回してあったが、いまは背面の部分を取り除いている。正面中央は桟唐戸(後補)、背面中央を引き違え板戸とし、ほかは連子(れんじ)窓あるいは板壁とする。外観は太い丸柱に舟肘木(ふなひじき)、一軒(ひとのき)の簡単な堂である。
内部は前面二間通りを外陣(げじん)と内陣境に円柱を立て、敷居格子の間仕切りを設ける。柱上には出組の組物をおき、内・外陣とも鏡天井とする。内陣後方寄りに来迎(らいごう)柱を立てて禅宗様仏壇を据え、来迎壁を取り除いている。
後の改造や、本堂にしたときに変えたところはあるが、柱や組物には極彩色が施され、豪華な建物である。また、真田家霊屋の中ではもっとも古い。
附指定の三十六歌仙図は狩野(かのう)隼人正(はやとのしょう)の筆で、大蓮院の女(むすめ)西台の寄進である。
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