さんじゅうさんとうろう
三十三灯籠
- 指定区分
- 市選択無形民俗文化財
- 地区
- 篠ノ井
- 所在
- 長野市篠ノ井塩崎
- 年代
- 不明
- 指定等年月日
- 昭和44年9月10日
- 地図
-
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- 解説
- この地域の稲作は唯一聖川の水に頼って行われてきた。穂を結ぶ八月ごろは水不足になることが多く、村人は水源の聖山権現(高峰寺)に登って、年中行事のように雨乞いの火焚祈願をした。
室町時代末ごろになると戦乱の波に押されて聖高原を下り、ふもとの長谷寺観音堂前に三十個の灯籠を献納する雨乞い行事へと変化し、今日に及んでいる。
毎年八月九日に行われ、午前中は子供たちの灯籠竿洗い、午後には山崎区の男子(戸主)が公会堂に集まって短冊書き・青竹切りなど制作の作業をする。
灯籠は、長さおよそ十一メートルの心棒に竿を五本結束し、周囲を新しい青竹で飾って和歌短冊を垂らしたもので、できあがると公会堂前庭の火の見櫓に立てられる。御神酒・野菜・魚類をお供えし、区長の音頭で「イーヤー」を全員三唱、直会(なおらい)後散会する。
夜九時、再び若衆・子供組が鉢巻き・腹掛け・股引・草鞋姿で全員公会堂に集まり、露払い・火縄振りを先頭に、舟形竿灯を横にして旧道を長谷寺に向かって走りぬける。仁王門に勢ぞろいしたところで、また参道石段をかけ登り、観音堂の石垣下に置かれる。ここで長谷区の獅子舞が奉納され、終了と同時に三十三灯籠に点火して献灯、雨乞い祈願が行われる。
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