きおいじし
勢獅子
- 指定区分
- 市指定無形民俗文化財
- 地区
- 松代
- 所在
- 松代町松代
- 年代
- 明治40年頃
- 指定等年月日
- 平成17年1月18日
- 地図
-
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- 解説
- 松代伊勢町の獅子舞は、明治40年頃に始まったといわれるが、昭和8年権堂町の応援で大獅子を作製して舞い始め、以後松代祇園祭の名物となった。それ以来、獅子を出す時は権堂町と互いに応援出演しあっている。
昭和24年、権堂町の許可を得て、権堂町と同じ牡獅子にした。松代伊勢町の勢獅子は、権堂勢獅子の伝統を最も色濃く引継ぎ、「四丁目(しちょうめ)」「屋台」「正天(しょうてん)」「つくまくづし」「野崎くづし」の五曲を舞っているのは、伊勢町と権堂だけである。重い頭を両手で支えて勢いよく走り回り、大口をパックン、パックンの様は、眠りから覚め、蝶を追いかける怒りの姿で勢獅子の芸の見せ場である。また、蝶の戯れへの大口での対抗。歌詞が入っての獅子と蝶との戯れ遊び。更に獅子は大あくびのように口を開けたり静かに閉じたり演技する。これらの演技は、頭の振り、足の踏み方、進行方向の変化と相まって、生きる大獅子、お囃しに合わせる大獅子としての芸が組み立てられ、大獅子、勢獅子にふさわしいダイナミックな動きを演じている。伊勢町獅子会は、毎年の出動で芸を磨き、毎年ではない権堂獅子連に獅子舞の技の伝承を行い、共に伝統的な獅子が舞えるように努力している。松代伊勢町勢獅子は、勢獅子の発生と伝統の成立を示す重要な民俗文化財である。
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