たまよりひめのみことじんじゃのおたまつり・こだまいししんじ・ごはんしんじ
玉依比売命神社の御田祭・児玉石神事・御判神事
- 指定区分
- 市指定無形民俗文化財
- 地区
- 松代
- 所在
- 長野市松代町東条
- 年代
- 不明
- 指定等年月日
- 昭和60年2月9日
- 地図
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- 解説
- 玉依比売命(たまよりひめのみこと)神社は松代町東条の天王山南のふもとにある式内社(平安時代の『延喜式』の中の「神名帳」に記載されている神社)で、創建の歴史は明らかでないが、社伝によると寛喜元年(1229)に東方山地の岩沢から現在地に移ったという。
主祭神の玉依比売命は海神であり、北信濃の村が海神を祭ったこと、正月の七種(ななくさ)(七草)の日とその前後に行われる予祝神事はほかに例を見ないものである。
御田祭(おたまつり)は1月6日の夕方から、拝殿で祝詞(のりと)などの儀式に続いて行われる。これは3人の作男が田打ち・代掻(しろか)き・田植えの模擬行為を演ずるもので、稲が豊かに実ることを祈願する神事である。詞章・仕方は単純なものだが、行事自体の仕方など古くから厳格に守られてきている。
また児玉石神事は7日の早朝に拝殿で行われ、古来から神社に奉納された玉類を数えあげ、玉の数の増減でその年の吉凶を占うものである。これらの児玉石のうち591個は県宝に指定されている。
御判(ごはん)神事(包換(つつみかえ))は児玉石神事と並行して祝詞殿で行われる。1年間甕(かめ)の中に納めておいた白粳飯(しろこわめし)の表面についた糀(こうじ)の状態により、各種の作物の作柄を上・中・下に区別し、これを記入したお札が氏子に配られる。また、翌年のために、神前に供えた蒸飯を紙包みにして作物名を記し、甕(かめ)に詰めて奥殿にしまわれる。
児玉石神事と御判神事は類例がなく、たいへん珍しい独特な予祝神事として貴重な存在である。
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