指定文化財詳細

いわさきのいちょう

岩崎のイチョウ

指定区分
市指定記念物 
地区
若穂 
所在
長野市若穂綿内 
年代
推定樹齢約500年 
指定等年月日
昭和42年11月1日
地図

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解説
 イチョウは公孫樹(こうそんじゅ)ともいい、種子の胚珠(はいしゅ)が子房に包まれていない裸子(らし)植物でイチョウ科に属する。イチョウ科植物は中生代によく栄え、その種類も多かったがほとんどが絶滅してしまった。
 イチョウは同科の中でただ一種残存する種類なので「生きている化石」といわれており、野生種は中国に見られるものだけで、近縁種のものも知られていない。材は柔らかいが、質が緻密(ちみつ)で細工しやすく、建築や彫刻に利用される。
 イチョウが日本にいつ渡来したものかは定かでないが、日本では古くから寺社の境内などに植えられ、樹齢も長く大木となるため、国内の各地で天然記念物として保護されているものが多い。
 指定のイチョウは、いわゆるギンナンがなる雌木で、種子の外種皮を取り除くと、2~3稜のある堅い内種皮があり、ギンナンとして食べられているのはその中の胚乳の部分である。樹高は約29.4m、目通り周囲4.6mで推定樹齢は約500年と言われている。樹勢もよく、旧県指定を受けた名木である。