せきぞうほうきょういんとう
石造宝篋印塔
- 指定区分
- 市指定有形文化財
- 地区
- 若穂
- 所在
- 長野市若穂川田
- 年代
- 南北朝時代後期~室町時代初期
- 指定等年月日
- 昭和49年7月20日
- 地図
-
サイトが別ウィンドウで開きます。
「同意する」ボタンを押すと地図が表示されます。
- 解説
- 王子塚の上にある積み上げ式宝篋(ほうきょう)印塔で、総高は154㎝。石組みの基壇をおき、二重基礎・塔身・笠部・露盤からなるが、最上部の相輪(そうりん)を失っている。
二重基礎のうち、下の基礎は反花(かえりばな)を省略して反(そ)り形とし、上の基礎は段をつけて反花をつくる。上下とも側面には輪郭を刻み、上の基礎には格狭間(こうざま)をおく。塔身の四面はそれぞれ周縁を二重の額縁状に縁取(ふちど)りして、中に尊像を半浮き彫りにしている。
また、笠部は下方を蓮華と段形で飾り、四隅に二重弧線の隅飾り突起をつける。上部は四段の段形とし、最上部に露盤をつくり出している。
宝篋印塔には関西で発達した関西式と、関東で発達した関東式のふたつの形式があり、この塔は関東式といってよい。塔身の中を刳(く)り抜き、四面に一般的な種字(しゅじ)(梵字 ぼんじ)を刻む代わりに像容を彫り出すのは例が少なく、珍しい手法をとっている。
基礎に刻まれた銘は摩滅して判読できないが、全体の形から南北朝時代後期に造立されたものと考えられる。
この文化財を見た人は、ほかにもこの文化財を見ています。
石造宝篋印塔 |
石造宝篋印塔 |
石幢(笠仏) |
石造多層塔 |
石造地蔵菩薩坐像・石造薬師如来坐像 |
---|