指定文化財詳細

たんとう

短刀

指定区分
県宝 
地区
長野 
年代
1847年(弘化4年) 
指定等年月日
昭和52年11月17日

 

解説
 作者は山浦清麿で、表に「源清麿」、裏に「弘化丁未年二月日 依鳥居正意好造之」と銘記がある。
 刀長28.0㎝、元身幅2.95㎝、反り0.4㎝。おそらく造り、鎬(しのぎ)造りの庵棟(いおりむね)で、地金の小板目肌(こいためはだ)は柾(まさ)がかり、冴える。刃文は互(ぐ)の目(め)乱れで小沸(こにえ)よくつき、匂(にお)いが深い。金筋は流砂がかかって同様に冴える。また、茎(なかご)(中心)は棟小肉、鑢(やすり)目は勝手下がり、尻は栗尻(鑢切り)とする。
 清麿は山浦真雄の弟で、初め正行と称し、長じて環といい、弘化三年(1846)、清麿と改名した。この短刀は弘化四年の作で、清麿三十二歳のもっとも油ののった年代だった。互の目乱れの華麗な刃文、これを鮮やかに浮かび上がらせている強靱(きょうじん)な地鉄は見事に冴え、優れた作品である。