かたな むめい(みはらのかたな)
刀 無銘(三原の刀)
- 指定区分
- 県宝
- 地区
- 松代
- 所在
- 長野市松代町松代(真田宝物館)
- 年代
- 鎌倉末期~南北朝時代
- 指定等年月日
- 平成3年2月14日
- 地図
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- 解説
- 真田家の所伝によると、この刀は真田昌幸(信幸・幸村兄弟の父)が朝鮮出陣の恩賞として豊臣秀吉から拝領したものである。
刀長71.9㎝、反(そ)り2.1㎝、茎長19.2㎝。鎬(しのぎ)造りの庵棟(いおりむね)で、鎬高く鎬幅広い。中鋒延びごころ、大磨上(おおすりあ)げで茎(なかご)尻切である。鑢(やすり)目は筋違い、目釘穴3個。鍛(きた)えは板目肌(いためはだ)立ちごころに流れ、杢目(もくめ)交じり地沸(じにえ)つき地景(じけい)入り、鎬地柾(まさ)がかる。刃文(はもん)は直刃(すぐは)沸づき小足葉よく入り、途中小互(こぐ)の目(め)ごころ交じり、逆足(さかあし)がかる。帽子は小丸風に沸づいて掃(は)きかける。
作は三原と極められているが、鎌倉末期から南北朝時代の正中(1324~)から建武(~1335)ごろと思われる。
拵(こしらえ)(外装)は慶長3年(1598)よりやや時代が下るようだが、金の家紋散の小柄(こづか)、竜文の笄(こうがい)は桃山期の作とみられる。
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