けんぽんちゃくしょくれんにょしょうにんえでん
絹本著色蓮如上人絵伝
- 指定区分
- 市指定有形文化財
- 地区
- 長沼
- 所在
- 長野市大字長沼大町
- 年代
- 江戸時代中頃
- 指定等年月日
- 平成3年2月28日
- 地図
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- 解説
- 室町時代中期の本願寺中興(ちゅうこう)の祖、蓮如上人(れんにょしょうにん)(1415~1499)の一代記である。四巻からなり、作者は不明だが、江戸中期の作と推定され、細密な描写で色彩も鮮やかな絵伝である。絵解きに公開されてきたためか、第一巻から第三巻には折れ傷などがあるが、第四巻はほとんど傷がない。
蓮如上人は本願寺八世で七世 存如(ぞんにょ)の子として大谷に生まれた。十六歳で出家し、三十歳ころから教化のため東北・北陸地方を巡って歩き、法難にあいながらも各地に寺を建立して浄土真宗を再興した。
蓮如は西嚴寺を二度訪れており、二度目の文明七年(1475)のときの「正信偈(しょうしんげ)中の語」と「帰命尽十方無棏(むげ)光如来」の真筆が同寺に残されている。
この絵伝は四巻ともそれぞれ五段に分け、蓮如生誕前年の応永二十一年(1414)二月五日、父 存如が石山寺参詣の帰途、白蓮(びゃくれん)を手にした女性(にょしょう)に会う第一図から、往生した明応八年(1499)三月二十五日の翌日荼毘(だび)に付される第二十図まで、三十八場面にわたって蓮如一代の事跡が描かれている。特に第三巻上段と二段目には、二度目の西嚴寺滞留と草津入湯時の名号や自画像染筆の場面が描かれ、二段目左には千曲川も見える。
上人絵伝は全国に七十点以上あるが、その中でも明らかに西嚴寺のために作られた特殊なものであることが知られる。
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