しほんちゃくしょくしんらんしょうにんでんえ
紙本著色親鸞聖人伝絵
- 指定区分
- 市指定有形文化財
- 地区
- 篠ノ井
- 所在
- 長野市篠ノ井塩崎
- 年代
- 室町時代初期
- 指定等年月日
- 昭和42年11月1日
- 地図
-
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- 解説
- 康楽寺は太夫(だゆう)坊覚明が開いた寺で、この地方の真宗寺院の筆頭にあった寺である。
覚明は南都興福寺の僧だったが、平清盛の怒りにふれて木曽義仲方に身を投じ、その祐筆(ゆうひつ)(記録係)となった。義仲の没後は比叡山の慈円に学び、さらに法然上人に学んだのち、親鸞に従って諸方をめぐって歩いた。晩年、報恩院という庵を結んだが、これが後の康楽寺である。
伝絵は親鸞(しんらん)聖人の生涯を記した行状記で、鳥ノ子紙をつないだ巻子(かんす)本(巻物)四巻からなる。各巻の長さはおよそ11~14mほどで、墨書(すみがき)の詞書(ことばがき)(説明文)には段落ごとに極彩色の絵を入れている。この伝絵は書写本で、原本は永仁三年(1295)に作られており、詞は本願寺宗昭覚如によって書かれ、絵は康楽寺二世浄賀の筆によるものである。
康楽寺の書写本は室町時代初期のもので、年代も古く、完全な親鸞聖人伝絵として貴重なものである。
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