うたびのこうさつば
有旅の高札場
- 指定区分
- 市指定有形文化財
- 地区
- 篠ノ井
- 所在
- 長野市篠ノ井有旅
- 年代
- 天和二年(建築年代は不明)
- 指定等年月日
- 平成16年2月20日
- 地図
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- 解説
- この高札場は、天和2年(1682)江戸幕府の高札の制の定めに従って、同じ頃松代藩が設置したものと考えられる。高札には幕府の庶民統治の基本になるきまりが掲げられ、幕府の権威誇示の場であった。松代藩は、藩内の41ヵ所に高札場を設置し、内11ヵ所は口留番所に設置した。有旅の高札場は、山中の笹平口や山平林と松代を結ぶ主要な支道の分岐点で、しかも口留番所があることから設置されたものである。
この高札場は、石の上にほぼ14cm×12cmの角材の土台を置き側面にほぼ2.94mの本柱を立てて棟を支えている。そして、柱の途中に二本の横木を渡し、高札を掲げるようになっている。腰の部分は高さ1.26m、正面2.69m、側面1.35mの木の柵で囲われている。
現在、慶応4年3月(1868)、太政官・長野県庁発令の3枚の高札板が掛けられている。これらはレプリカであるが、高札板も市指定有形文化財として指定されている。