- 解説
- 作製時期は、慶応4年(1868)のもので、江戸時代の高札板ではないが、このような高札板が現存するのは極めて限られている。当高札は、明治になって太政官が公布したものであるが、具体的な褒美が示されていないだけで、前文やその趣旨とするところは、江戸時代に公布されたものと同じで、江戸時代に幕府が庶民に何を、どのように知らしめようとしたのかを具体的に知る貴重な歴史資料である。また、限られた文面内容のうち、3点揃っていることも貴重である。
3枚の高札板は、実際に高札場に掲示される期間が6年間と短期間であったことと保存が極めてよかったことで、130年以上たっているとは思えない現況である。この高札板は長野市としても貴重な歴史資料である。
なお、この高札板のレプリカは、有旅の高札場(市指定文化財)に掲示されている。
この文化財を見た人は、ほかにもこの文化財を見ています。
有旅の高札場 |
紙本著色親鸞聖人伝絵 |
石造地蔵菩薩坐像・石造薬師如来坐像 |
石造多層塔 |
犬石の虫送り行事 |
---|