指定文化財詳細

うたびのこうさつばん

有旅の高札板

指定区分
市指定有形文化財 
地区
篠ノ井 
所在
長野市篠ノ井有旅 
年代
慶応4年(1868年) 
指定等年月日
平成16年8月18日

 

解説
 作製時期は、慶応4年(1868)のもので、江戸時代の高札板ではないが、このような高札板が現存するのは極めて限られている。当高札は、明治になって太政官が公布したものであるが、具体的な褒美が示されていないだけで、前文やその趣旨とするところは、江戸時代に公布されたものと同じで、江戸時代に幕府が庶民に何を、どのように知らしめようとしたのかを具体的に知る貴重な歴史資料である。また、限られた文面内容のうち、3点揃っていることも貴重である。
 3枚の高札板は、実際に高札場に掲示される期間が6年間と短期間であったことと保存が極めてよかったことで、130年以上たっているとは思えない現況である。この高札板は長野市としても貴重な歴史資料である。
 なお、この高札板のレプリカは、有旅の高札場(市指定文化財)に掲示されている。