だし(きなさじんじゃ)
山車(鬼無里神社)
- 指定区分
- 市指定有形文化財
- 地区
- 鬼無里
- 所在
- 長野市鬼無里(鬼無里ふるさと資料館)
- 年代
- 江戸時代、1857年(安政4)
- 指定等年月日
- 平成17年1月1日
- 地図
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- 解説
- この山車は、安政4年(1857)に作られたもので、特に正面の柱に巻き付いた竜の彫刻が目をひく。これは一木から竜と柱を刻み出したもので、解体すれば破損しやすい柱に用いたのは大胆としか言いようがない。平面は、正面の柱と柱の間が5尺8寸、奥行は前半が5尺、後半が5尺8寸となっている。
各部の彫刻は、床より下では高欄(手すり)下の羽目に菊水・波の彫刻を付けている。舞台部分は、欄間は竜、正面の唐破風(屋根)内側には老人・唐子・鶏、破風(屋根の端)には竜、内部の天井には竜の彫刻が付いている。囃子方部分は、窓の下に波・千鳥の彫刻を周囲につけ、窓の周囲は、正面が竜、右側面が波・鯉、滝・竜、背面が波・亀、松・鶏、左側面が波・鯉、滝・鯉としている。欄間は、正面と左右の面が牡丹・唐獅子、背面が雲・鶏、背面の唐破風内部には松・鷹、破風には鳳凰の彫刻がつき、正面の柱には唐獅子の木鼻が付く。
この山車の彫刻は、枠とともに厚い欅板から彫り出している天井の竜の彫刻が見事である上、篭の中にいる鶏の雛や唐獅子のもつ手鞠は、篭彫の極致と言えるものである。
現在は鬼無里ふるさと資料館に展示されている。